2013年3月13日水曜日
ベースアンプ、ギターアンプの使いこなしのノウハウ その2
Ver.0.40
エフェクターには、筐体つまりケースが、貧弱で振動しやすいものが多くあります。
振動止めの対策をすることで音が良くなります。
もっとも簡単な方法は、薄い鉛板を、ケースの薄いところに貼り付けることです。
両面テープ付き0.3mm厚の鉛板がオーディオ店で販売されています。
(大阪・日本橋の 共電社で購入可 メーカーは東京防音)
ケースを指でたたいてみて、音が大きいところに貼ってください。
ベースアンプ、ギターアンプ本体にも同様の対策が効果的です。ただし、そのぶん重量は増えます。
重くなりすぎてツアーに持っていけなくなったという例がありますので、現実的な範囲での対策にとどめてください。
エレキギター、エレキベース本体のつまみについてですが、重いほうがいい音になります。
お気に入りのつまみがプラスチックの軽いものであれば、すき間に鉛をつめてください。
いわゆる八の字巻きについて
一般的にケーブルを収納する際、当然のように八の字巻きがおこなわれています。
しかし、筆者は八の字巻きの値打ちは、ちがったところにあると考えています。
収納のときには、八の字巻きでも一方向の巻き方でも、どちらであってもかまわないのです。
ケーブルにクセがつきやすいというのは、外装の塩化ビニルの材質が良いものであれば全く問題になりません。
本当に八の字巻きにしていただきたいのは、演奏に使うときケーブルが長すぎて余ってしまった場合です。
あまったぶんのケーブルは、だらっと床にひろげるのではなく、また、一方向に巻くのでもなく、必ず八の字巻きにしてください。
床にひろげると足で踏まれやすく、はやく傷んでしまいます。
一方向に巻くと、電気的にコイルとして働き、まるでノイズ検出器のようになってしまいます。
八の字巻きだと電気的にインダクタンスが最小になり、ノイズや他の機器からの影響に対して最も安全です。(物理の時間に習う「右ネジの法則」が根拠です。)
どうか、使うときにこそ八の字巻きにしてください。
なお余談になりますが、ケーブルの収納の際、巻き終わりの部分でケーブルの輪をしばるPA屋さんがいます。
ケーブル自身を結束バンドのかわりに使うので、一見合理的のように見えるかもしれません。しかしこれはだめです。
ケーブルを痛めてしまいます。ケーブルの曲げ径にはもともと制限があります。小さく急激に曲げるといたむのはだれにでもわかることです。
ケーブルをとるにたらないただの消耗品と考えているからこそそういう扱いができると推察できます。
ノイズについてですが、ノイズといっても耳にはっきり聞こえる場合は少なく、音色の変化、音質の劣化としてあらわれるのが普通です。
耳につかないからといって、ノイズがのっていないわけではありません。
問題にしているのは電磁波ノイズです。
演奏する会場によって、いつも使っている同じアンプから出る音が違って聞こえるのは、会場の電磁波ノイズの状態のちがいも、ひとつの大きな理由です。
喫茶店のカウンターの上にパソコンが乗っていて、常時接続でインターネットに繋がっているのをよく見かけるようになりました。こういう場所も電磁波ノイズにひどく汚染されています。
世間では、電灯線に通信のための信号をのせるという計画もあるそうです(PLC:power line communication 電力線通信)。もちろんそうなったらどこもかしこもさらにノイズだらけになります。
シールドコードにローノイズタイプのものを使うことでノイズから逃れらる、と考えておられる方も多いと思いますが現実はそうではありません。
そもそも一般的に市販されている楽器用シールドコードに、まともなものはありません。
市販されているシールドコードは、有名ブランドのものを含めて、まじめに作られてはいません。
電子回路の基本にそわない、でたらめなものばかりです。
「ローノイズ」と印刷されていても、それはウソです。「書くのはタダ」という感覚で、ローノイズとかウルトラローノイズとか恥ずかしげも無く書き込んでいるだけです。
もちろん、プロフェッショナル用などと書いてあるものは、本当のプロフェッショナル用ではありません。
筆者はまっとうなシールドコードの開発制作を継続しておこなっているので、必要なかたはお問い合わせください。最新版をおわけします。
作り方の公開はとうぶんしません。もしお教えしたとしても、高い技術が必要なのでそのとおりに作ることはまず無理です。はんぱな性能のものが流通するのは避けるべきだ、と考えています。