2013年3月13日水曜日


 感電と漏電

 ギターアンプで感電した経験を持つ方は多いと思います。
 ギターアンプに限らず、感電しやすい機器はいろいろあります。
 米国製のアンプ類は、電源プラグが3ピンです。
 3本のうちの1本はアース用で、日本国内で使うときは、
ふつう、どこへもつなぎません。
 このピンを折って使うのが一般的です。
 アメリカでは、このアース用のピンでアンプのシャーシが
接地されます。
 つまり、多少、漏電していても、漏電電流はこのピンで
アースされるため、シャーシやシャーシにつながっているアースのラインに
触れても、感電せずにすむというわけです。
 エレクトリックギターを弾くとき、シールドコードの外皮やボリウムの軸、絃も
ふつうはこのアースピンにつながるようになっています。(例外もあります)
 だからアメリカでは、法的にも、漏電電流の大きさに関する規定はありません。
 しかし、日本においては、アース用のピンが無いため、安全を考えて、漏電電流の
大きさには制限があります。
 一般的に言って、日本製の機器は漏電電流が小さく、
米国製やその他の3ピン使用国のは、漏電電流が大きい可能性が
あるわけです。

 外国製の機器には、感電に気をつけましょう。
 アンプをかかえてうごかすとき、必ず電源コードを
抜いてください。
 電源スイッチが切ってあっても、だめです。
  重いアンプを足の上に落としてしまうとたいへんなことになります。

 漏電と感電とは意味が違うことを理解してください。
”ベースアンプ、ギターアンプの使いこなしのノウハウ その4”
にしたがって電源プラグの極性をあわせると、感電の危険は少なくなります。